プライバシー侵害問題

便利で役立つサジェスト機能ですが、これにはプライバシー侵害の問題も潜んでいます。

 

男性が自分の名前を検索した際に、覚えのない犯罪歴が表示された問題では訴訟が起こされました。結果的に男性が勝訴したものの、知る権利と忘れられる権利の議論は未だに行われています。(詳しくはサジェスト機能での裁判ページヘ。)

 

日本では引退したAV女優の本名や住まいがサジェストに表示されてしまい、プライバシーの侵害だと訴えるケースもあります。
個人名や住まいがネットで晒されるのは気分の良いものではありません。
また、AV女優ということもあって偏見が生まれるリスクも軽視出来ないでしょう。
こちらのケースではサジェストから情報を削除することが出来ています。
ストーカー等の危険な犯罪に巻き込まれることが考慮された事例です。

 

 

判断が難しいのは、過去に犯罪を犯した人がサジェストに表示されてしまうことです。

例えば、過去にニュースになるような暴力事件や窃盗事件を起こしていたとしましょう。
実名報道されていれば、名前を検索すれば過去の犯罪歴が表示されます。

 

刑務所に入ったり、示談金を支払っていたりするのであれば罪を償ったことになります。
当人からすればサジェストに犯罪歴が表示されるのは阻止したいと思うのが心情でしょう。
就職に悪い影響が出たり、周囲の人に距離を取られたりすることは容易に想像が出来ます。
忘れられる権利があるため、一定期間が過ぎた犯罪歴は削除されても良いという考えがあります。

 

しかし、知る権利というものがそれを阻害しています。
知る権利と忘れられる権利、どちらが重要視されるかは状況によって異なるでしょう。

 

サジェスト機能にプライバシー侵害があるのは昔から言われていることです。
現在ではサジェストの項目を消す問い合わせが出来るようになっていますが、不十分なのが現実です。便利な機能であるサジェストが時にプライバシーを脅かす事実を胸に刻み付けておきましょう。

 

もし、謂れの無い風評被害や過去の犯罪歴で悩みがあるのであれば、削除する方が良いです。
株式会社リンクスの風評監視システムはサジェストの削除に対応しています。